負け犬達のレクイエム

昨夜寝かけたころに、テレビでアルティメット・サヴァイヴァーカイジ」をやっていたのでついつい最後まで。

授業二つ。同姓同名の学生がいて出席確認の時に紛らわしいということで、帰国子女のT君が「先生、俺のことライアンって呼んで」って。そんなこと言うから、中国人留学生の王さん(四名)が「僕も、わたしも」と言い出しめんどくせー。

舌津智之『どうにもとまらない歌謡曲 ― 70年代のジェンダー』。白竜を聴いたからではないけど、なんとなく再読。やはり阿久悠は天才だったんだと再認識。バトラーを殿キンのパフォーマンスで説明するくだりは素晴らしい。

どうにもとまらない歌謡曲?七〇年代のジェンダー

麦わら細工

授業三つ。コステロ先生のsheでディクテーション。教室が一気にムーディーになる。前期から始めた多読は予想していたよりも順調。ただ、読み終わったところで内容を要約させてみると、いくらなんでもざっくりまとめすぎてやしませんかというものも。そのなかで衝撃的だったものを引用。

主人公は「探すと呪われる王冠」を探しに行くことで多くの事件に遭い、最終的に主人公も死んでしまうという悲しい結末になってしまいました。

「最終的に」というのがなんとも秀逸。

志村演じるひとみ婆さんのように、「もう長くはない」が口癖のわりに(あるいはだからこそ)意外に元気な祖母が、どうしても麦わら細工が欲しいというので麦わら細工〜城崎温泉 かみや民芸店〜で物色。なかなかなお値段。色紙で我慢してもらえんだろうか。城崎といえば、志賀直哉「城の崎にて」で有名な三木屋の跡取りとは学部の同級生で、一度寄せてもらったきり何年もご無沙汰。またいつか寄れたらいいんだけど。

The Magician

相方と近場の温泉で湯治。急性は冷やし慢性は温めるのが基本ですが、炎症を起こして熱を持っている場合、温めると逆効果になるので迷わず冷やせよ。

その後、久しぶりにビリヤード。学部時代をほとんどビリヤードで浪費した割りに、全然球の厚みが見えない。当時の私のスターは酒屋の親父みたいなエフレン・レイズでした。

おねがい!サミアどん

ふるほん文庫やさんが三原に移転したので今回の帰省で寄ろうと思ったのだけど、腰のせいであえなく断念。ただ住所からすると、相変わらず対面販売?に興味はなさそう。入隊するともれなく絶版文庫のリストが貰えるということで、せどり部隊に加わって早二年。頑張ったのは最初の二週間だけで、段ボール二箱送って、幾らかお小遣い貰ってそれっきり。せどりはよほど時間に余裕がないと無理です。
授業二つ。くだらない話を延々したせいで、テキスト数頁とMore Than Wordsのディクテーションで終わる。
所属学会で教科書プロジェクトが立ち上がったので、第三希望までテーマを書きなぐって送付。ということでイーディス・ネズビットの砂の妖精シリーズを読み始めることに。これ、昔NHKでやってた「おねがい!サミアどん」の原作です。

Five Children and It (Oxford World's Classics)

帰省

葬儀の後、今日まで帰省。よく面倒を見てもらっていただけにやるせない。恩返ししたくてもできない。

腰の様子を見ながら、休憩を挟みつつ帰省。なんだか気が抜けてしまって、ぼんやり本を読んで過ごす。佐藤友哉フリッカー式』は読んでる友人がいるようだけど、綾波レイにする意味はなんだったんかいな。伏線を読み落としてるのかしらん。立川志らく『全身落語家読本』は手持ちのもので六刷。売れてるなあ。「ネタ論」以外たいしたこと言ってないんだが。阿佐田哲也『ばいにんぶるーす』。○○百貨店の工事をやってたときに、夜勤明けの爺様たちが手にした取っ払いを茶碗のなかで溶かしていたのを思い出した。おけらになってもワンカップでしゃきーんとなるんだけど。米澤穂信インシテミル』はスタンフォードでの心理実験に題材をとった『es』みたいな話。ここまで読んで読むものがなくなってしまったので、セシールのカタログを隅から隅まで読む。

フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫) 全身落語家読本 (新潮選書) 阿佐田哲也コレクション〈2〉ばいにんぶるーす (小学館文庫) インシテミル

クララが立った

またまた更新が滞っていますが、悲嘆に暮れている訳ではないのでご安心を。
一週間遅れでようやっと論文提出。まあ、あれだ、言い訳ではないけど二週間ほど前に「魔女の一撃」をくらってから、初日、二日目と立つことはおろか寝返りも打てず、ほぼ寝たきりだったのです。で、何が難儀したかって食事とトイレな訳で。食事は「芋虫」と罵られながらも相方に介抱してもらったのだけど、トイレはそうもいかず、クララ状態で壁伝いにプルプルしながら(以下省略)。

田中啓文『ハナシがはずむ!― 笑酔亭梅寿謎解噺3』。もはやミステリではなく人情話になってしまっているが、まあそれはそれでありか。それにしても上方にはまだまだ知らない噺が多い。

ハナシがはずむ! (笑酔亭梅寿謎解噺 3)

愛猫

久しぶりに更新したかと思えば、こんなエントリーで申し訳ないですが。

弟から電話があって、実家の猫が今月もつかどうかわからないらしい。先月、粗相を繰り返したかと思えば急に体調を崩し、今は歩行もままならないのだとか。獣医に勧められるまま点滴や注射をしたんだけど、病状は悪化する一方で、と電話口で説明する母親がなんとなく申し訳なさそうなのも、心が痛む。しかしまあ、大病もせず20年近く生きてるわけだから大往生でしょう、とさんざん泣いたわたしは意外とさばさばしたもので、などとうそぶきながら、たぶんまた泣くな。

見よ、この雄姿(女の子だけど)。