2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ススキノ、ハーフボイルド

授業一つ。東直己『ススキノ、ハーフボイルド』。どうやら「俺」シリーズにつながるらしいので読んでみる。道警や政官財の癒着構造なんかを一刀両断する辺りは他シリーズ同様だが、便利屋さんのポジションがちょっとわかりにくい。姉妹編を読みますか。

笑いの神

授業二つ。ニコマ目はビデオ上映。時間丁度に終わり、痛い腰をさすりながらビデオを一時停止して学生の方を振り向くと、ちらほら笑い声が。「ほほう、歩くだけで笑いがとれるとは大御所なみやんけ」などと考えてたら、学生がスクリーンを指差すので振り向く…

激闘達人列伝

授業二つ。板垣恵介『板垣恵介の激闘達人列伝』。愚地独歩のモデル聖拳・中村日出男総帥に始まり、宇城憲治(心道流心道会師範)、蘇東成(内家拳社)、初見良昭(武神館宗家)との対談集。皆さん「男の真ん中」な方たちばかりです。

・・・優しくなければ生きる資格はない (マー坊)

授業二つ。荻原浩『ハード・ボイルド・エッグ』。ウサギとニンジンがあしらわれたカーテンの掛かる元イタリアン・レストランに住居兼事務所を構え、フィリップ・マーロウに憧れる探偵は見えないコルト32口径を振りかざし迷い猫の捜索に今日も明け暮れる。ど…

風とマンダラ

授業準備。立川志加吾『風とマンダラ』。元立川流の志加吾 (現在は雷門小福門下で雷門獅篭) による立川一門のエッセイ漫画。こないだから、近所の古本屋を回ってるんだけどみつからない。こうなったら比治山のまんが図書館まで行くしかないのか。

South by South East

友人が来広。おもてなしする立場にある訳ですが、毎回、逆におもてなしされてるような気がする。別の友人が加わり三人で夕食。Anthony Horowitz "South by South East"。「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズの二巻目。特命を受け、ロシアの外交官暗殺を企…

ぱいかじ南海作戦

肩こりがひどい。椎名誠『ぱいかじ南海作戦』。東京での生活に不本意ながら挫折し、「ぱいかじ」漂う南の島に流れ着いた佐々木の海浜サバイバル生活。唐突な終わり方には、話の続きが含意されてるんでしょうか。しかし、シーナさんの本読むと腹が減ってしょ…

ゆきゆきて神軍

ちょっと作業。『ゆきゆきて神軍』。媒酌人の立場ながら、祝辞で両家の親族をドン引きさせるシーンに始まり、自ら従軍したニューギニア戦線での戦争犯罪を執拗に糾明する奥崎謙三。奥崎さん去年他界されてたんですね、知らなかった、合掌。

R-1グランプリ

授業二つ。車中、立川談志『談志百席』。第一期第三集から「不精床」と「王子の狐」。『R-1グランプリ2006』。舞台袖で相方を見つめる博多大吉の物言いは、なんのけれんみもなくて好感がもてる。

Falcon’s Malteser

授業二つ。Anthony Horowitz "Falcon's Malteser"。同著者の「ライダー・アレックス」シリーズには翻訳があるので、こちらの「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズを。私立探偵事務所を設立した元警官の兄ティムとオーストラリア行きの飛行機から両親を置い…

ジョニー・イングリッシュ

授業二つ。試験範囲の説明。『ジョニー・イングリッシュ』。『007』のコント版。棚ボタ式にエージェント役が転がり込んできたジョニー・イングリッシュ (ローワン・アトキンソン)。ぐだぐだの (と言っても十分面白いですが) コントになりがちなところを、敵…

Scholastic Dictionary of Idioms

神戸とはいえ日帰りはちときつかった。疲れが抜けない。Marvin Terban "Scholastic Dictionary of Idioms"。イディオムの意味はもとより語源まで説明してくれるありがたい本。例えばこんな感じ。 Ace up one's sleeve(例文) I don't know how Henry is going…

人相が変わったんだろうか

ヴィクトリア朝文化研究学会@神戸女学院。10時開会に間に合うよう出たつもりが、思った以上にアクセスが悪く、結局午後のシンポから。お題は「ダーウィニズム」。松永・富山・宮崎各氏ともに、『種の起源』がキリスト教の根底を覆したとする通説は誤りで、…

クラッシュ

採点やら小テスト作成やら。『クラッシュ』。アメリカでの有色人種の生き難さを描く群像劇 (というにはちょっと重いが)。ラスト、雪をちらつかせるなどなど、どうにかして感動を呼び起こそうとする演出はいらん。なんか違うんだよなあ。大地震やカエルでゼロ…

penultimate peril

授業一つ。レモニー・スニケットの12巻を引き続きCDで。海底からHotel Denouement、そして再び海へと展開。○と×が兄妹でしたとか、実は△には姉 (妹) がいましたなど、あとだしジャンケンのような展開には目をつぶりましょう。

真夜中のマーチ

授業二つ。試験作成の続き、100点になるよう配点するのに疲労する。奥田英朗『真夜中のマーチ』。絵画を餌にした詐欺でまんまと10億をせしめる白鳥。その10億をめぐってヤクザ、中国人、白鳥の実の娘が狐と狸の化かしあい。明らかにジャッキー・チェン映画を…

ニッポンのマンガ

授業二つ。『ニッポンのマンガ ― AERA COMIC』。手塚治虫文化賞10周年を記念した浦沢直樹、高野文子ら五氏による描き下ろしから、プランゲ文庫に収蔵された未公開の手塚作品までと充実した一冊。

4TEEN

授業二つ。実習で結局三週流れたのでずいぶん久しぶり。腰に毛布巻いてるけど、そんなに寒いか。石田衣良『4TEEN』。文庫になってすぐ購入したものの一年近く積んでました。それほど出来が良いとは思わないが、中学時代がこんなに洗練されてたらその後の人生…

猫三味線

授業準備。試験問題の作成など。『猫三味線』。猫なら化けてようが猫娘だろうがなんでもいい。詳しいあらすじはアマゾン等を参照いただくとして、「ゲゲゲの鬼太郎」の元ネタ「ハカバキタロー」の辰巳恵洋による画と梅田佳声のナレーションで癒される。

無題

来週は学会ということでちょっと頑張ってみるも腰砕け。編入試験を受ける学生数名から添削を依頼されていたのでそれをちょこちょこ。ある程度専門用語を覚えとかないとどうにもなりませんな、これは。などと偉そうなことを言ってる割りに、『ER 緊急救命室』…

ステーションの奥の奥

小テスト採点やデータ入力。あと自分の作業。山口雅也『ステーションの奥の奥』。「吸血鬼もの」だということで何はさておき読む。フェルディナン・P『吸血鬼の考察と実態』は知らなかった。自称吸血鬼の著者による私家版らしいです。そこはかとなくトンデモ…

ゴスフォード・パーク

授業一つ。『ゴスフォード・パーク』。授業で使えないかしらと思いながら鑑賞。階上では貴族たちがそれぞれ胸の内を探りあい、階下ではそうした貴族のゴシップに花を咲かせる使用人たち。登場人物がやたら多くて人間関係の把握に難儀するのに加えて、途中、…

ウェザーマン

授業二つ。『ニコラス・ケイジのウェザーマン』。タイトルはこれでいいんでしょうか。やることなすことうまくいかないお天気キャスターのニコラス・ケイジ。天気予報と若かりし頃に抱いていた将来の自分の予想を掛けて、それがはずれた時に人はどう折り合い…

超落語

授業二つ。立川談笑・唐沢俊一『超(スーパー)落語!立川談笑落語全集』。「壺算」ならぬ「薄型テレビ算」、「紺屋高尾」ならぬ「ジーンズ屋ようこたん」、さらには「芝浜」ならぬ「シャブ浜」など改作ものの速記本。談笑による注釈も楽しい。

ホームドラマ

新堂冬樹『ホームドラマ』。『背広の下の衝動』を再編集し、書き下ろしと雑誌に掲載された短編を抱き合わせたもの。どうも純愛ではなさそうだということでエログロを期待してたのだけど、どちらとも違う路線のようです。『立川談笑』二枚組みのDisk1から「…

Grim Grotto

作業しながら、Lemony Snicketの11巻をCDで。舞台は海中。潜水艦に危ういところを救われたボードレール三兄妹。妙なテンションの船長のもと、洞窟へある物を探しに出掛ける。末っ子のサニーはとんでもないことになるし、まったく謎が解決されないしで、い…

馬鹿が戦車でやってくる

どうも体調がすぐれないが気のせいにしとく。『馬鹿が戦車でやってくる』。ウィッシュリストの上位に入れといたんですが、どうも遅きに失したようで。。なにはともあれ「馬鹿シリーズ」の最高傑作。戦車を除けばまんま「日本昔ばなし」の設定だけに、最後、…

妖精のアイルランド

終日作業に励むもそれほどはかどらず。下楠昌哉『妖精のアイルランド』。アイルランド民話の妖精譚に登場する妖精「取り替え子」"changeling" のモチーフをイェイツ、ストーカー、ワイルド、ハーン、ジョイスの作中に見出そうとするもの。行き過ぎた妖精信仰…

オリジナル/カヴァー

授業一つ。エルトン・ジョンの "Your Song" と槇原敬之のカヴァーでディクテーション。となるとどうしても話題をそっちへ持って行きたいのをぐっと堪え、地味に授業。授業で使えるかどうかは不明ながら、なにかの役に立つかも知れないので、オリジナル/カヴ…

芸三昧

創立記念日の振り替え授業の為お休み。HDDから笑福亭鶴光「木津の勘助」と神田伯龍「木っ端売り三次」。前者は大阪の侠客勘助の噺。それほど長い噺ではないせいか、尺を埋めるために地理歴史の講釈や駄洒落多め。後者は御年80歳を迎える神田伯龍の講談で三次…