2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

くらのかみ

小野不由美『くらのかみ』。個人的にいままで読んだ「ミステリーランド」のなかではベスト。田舎の古民家を舞台に「座敷童子」や「祟り」といったガジェットをうまく配しながら、財産相続に絡んだ○○犯人と○○犯人のそれぞれの思惑が、その場限りの子ども探偵…

甲子園に駐車場はおます (トーマス・オマリー)

〆切が近づいてきたので別口の成績報告書。大いに悩む。『緊急特別DVD 追悼ケンドーコバヤシさん』。いや、別に死んじゃいませんが。意外と作りがしっかりしていて驚き。大阪城は三枝師匠が11万で賃貸してるっていうのにはちょっと笑ってしまう。モストデン…

スティーヴンソン怪奇短篇集

日がな一日読書。立ち寄った古本屋で『スティーヴンソン怪奇短篇集』を発見。こういうのがたまにあるからやめられません。とりあえず「死骸盗人」(解剖実習のためどうしても献体を確保する必要に迫られ、殺人に加担してしまった医師の話)、「ねじけジャネッ…

風太君の夏休み

はやみねかおる『ぼくと未来屋の夏』。はやみね本は初めて。謎解きのあたり、んっと思うところもあるけど、そんな無粋なことは抜きにして、このシリーズの趣旨をうまく消化している感じ。DVD『THE VERY BEST OF ごっつええ感じ 2』で昔を懐かしむ。

愛すべきN先生

夕方の仕事はまた契約書。楽ちん。その後、大学院でお世話になったN先生から飲みのお誘い。ちょっと遅れて出かけてゼミの学部生に混じって軽く飲む。散会後、先生が「君の家に行こう」って言うので、お招きする。それほど飲んでたようではなかったけど、酔い…

水木しげるのニッポン幸福哀歌

成績報告書を作成。読書。『水木しげるのニッポン幸福哀歌』。初めて目にするマンガも多くて素直に嬉しい。

電信為替

夕方の仕事まで読書。で、その仕事。よほど窮していたのか急いでいたのかはわかりませんが、コピーを渡され、会社絡みの英文契約書を二人で読む。頭金やら残金やらのところでちょいちょい顔を出すtelegraphic transferのシステムがよくわからなくて頭を捻る。

エターナル・サンシャイン

授業2つ。前期終了。『エターナル・サンシャイン』。ジム・キャリー、見せ方を変えるとこうまで男前に変わるものか。

動物農場

近所の図書館から借り出し。川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」。ジョージ・オーウェルの『動物農場』を予め読んでおいた方が理解は深まるけど、冒頭に抄訳がついているし、中ほどには各章の要約も付されている親切設計。ほんと猫は使えない動物だ。

自殺クラブ

何も読んでないので昔読んだものを。ロバート・ルイス・スティーヴンソン『自殺クラブ』。元々この話は『ラージャのダイヤモンド』とともに、New Arabian Nights (1882) 所収の作品。『自殺クラブ』は、「クリーム・パイを持った若い男の話」、「医者とサラ…

探偵伯爵と僕

前期試験。ここの試験監督は教務がしてくれるのでほんとは行かなくても良かったんだけど、注意事項を言う必要があって出かける。車中のお供は立川談春「明烏」。森博嗣『探偵伯爵と僕』。最後のどんでん返しはなくてもいい気がする。

シリアナ

前期試験、昨日分の採点作業で腕痛い。『シリアナ』。原作はロバート・ベアの『CIAは何をしていた? (新潮文庫)』。掃除しながら観たのでいまいち内容をフォローできてないけど、CIA工作員 (ジョージ・クルーニー)、弁護士 (ジェフリー・ライト)、エネルギー…

愛についてのキンゼイ・レポート

前期試験、欠席者ちらほら。『愛についてのキンゼイ・レポート』。1948年と1953年に発表された「キンゼイ報告」の著者アルフレッド・キンゼイについての伝記映画。昆虫学者としてのキャリアを捨てて膨大な数の人間の性行動を調査、「キンゼイ報告」としてま…

カーの復讐

補講期間のため、非常勤お休み。夕方の仕事まで雑用。二階堂黎人『カーの復讐』。挿絵は二階堂の古書弟子、喜国雅彦。本書は、1911年に発行された La Vengeance de Ka をフランスの古本屋で見つけ、それを日本の少年少女のために翻訳したもの、という体裁。…

新刊

海の日で非常勤お休み。オリーヴ・シュライナー『アフリカ農場物語』 (原著1883) の邦訳が岩波から出たようです。原著は確か修士の頃に読んだ記憶があったのだけど、今ひっぱり出してみたら、100頁あたりで挫折している模様。これを機会に読み直そうかな。

魔女の死んだ家

篠田真由美『魔女の死んだ家』。ジュブナイルものとしてはちょっと難しめ。トリックの点から言えば、「建築探偵・桜井京介」シリーズに組み入れられるべき作品 (というか顔を出してるんじゃないかしら)。

Among the Barons

Margaret Peterson Haddix "Among the Barons"。「シャドウ・チルドレン」シリーズの4巻目。4巻では舞台を再びヘンドリックス校に移して、ルーク (偽のIDを付与されていて、リー・グラントと名乗っている) の学校生活が語られる。どうやらリーの実弟スミッツ…

コミカル・ミステリー・ツアー

小テスト採点とデータ入力。あと読書。いしいひさいち『コミカル・ミステリー・ツアー』。新刊も出たようですが、その前に古本屋で見つけたものを。読んだことのない作品も4コママンガでなんとなく読んだ気になれる、そんな本。

びっくり館の殺人

授業1つ。下の私のコメント、なんかおかしなことを言ってる気もするけど、直すのも面倒なので放置。綾辻行人『びっくり館の殺人』。うーん...。まあ新作の「館」シリーズが読めたからいいや。

ラインの虜囚

授業3つ。田中芳樹『ラインの虜囚』。お姫様 (コリンヌ) と彼女に付き従う3人の戦士 (ラフィット、モントラシェ、デュマ) が塔を目指す無理矢理な設定は、RPGそのまま。フランス革命後、19世紀初頭のナポレオン戦争のあらましと、イギリスから独立する以前の…

授業2つ。来週は補講期間に入るとのことで、今日が前期最終日。試験日時と場所をめぐって、教務と事前に取り決めていた内容に食い違いがあって、再度アナウンス。夕方からお仕事。お土産で貰った柿ピー1.3kをお供に読書。合間に『彼岸島』の新刊。なんか段々…

子どもの王様

授業2つ。横着をしてビデオ上映。殊能将之『子どもの王様』。このシリーズ、順調に読み進んでおります。△△△△をテーマに据えているものの、趣旨には沿った展開。シリーズのなかでも出色の出来なんではないかと。

アルツハイム

今週分の予習と読書。DVDで『アルツハイム』。ショートショートのアニメコント集。良かったのは「浦島太郎」、「ワシントン」そして最後の「よし子とテレビ」のみ。陣内智則とやってることは変わらない。

透明人間の納屋

データ入力と読書。島田荘司『透明人間の納屋』。密室トリックは透明人間ゆえになせる業なんてことはないとは思っていたけど、最後にとってつけたように、○○○だからっていうのもうーん。まあ、伏線が張ってあったと言われればそうなんですけど。

怪盗グリフィン

小テスト採点と前期試験作成。法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』。ミステリーランドのシリーズはこれで6冊目だけど、そのなかでは傑作の部類。隙のないロジックを堪能するとともに歴史のお勉強もしっかり。

なるほど、ロジックだ

授業1つ。有栖川有栖『虹果て村の秘密』。正統派のジュブナイルミステリ。久しぶりに自分の推理が当たって一人で虚しく歓声をあげる。

いつか、ふたりは二匹

授業3つ。西澤保彦『いつか、ふたりは二匹』。あとがきで著者も語っているように、ポール・ギャリコの『ジェニィ』を下敷きに、小学生を狙った誘拐未遂事件とその後に起こった殺人事件を絡ませたもの。西澤本にはずれなし。昼休憩に読んでいたのだけど、ラス…

魔王城殺人事件

授業2つ。早めに前期試験のアナウンス。歌野晶午『魔王城殺人事件』。トリック自体はなんということはないけれど、甘酸っぱい記憶が呼び起こされる良書。「ぼくらの七日間戦争」が流行っていた頃、さんざん煽られてた少年時代を思い出しました。

黄金蝶ひとり

授業2つ。太田忠司『黄金蝶ひとり』。ジュブナイルものとしては趣旨に即した内容ですが、ミステリなのかどうかはちょっと疑問。洸のひと夏の冒険物語といった感じでしょうか。

予期せぬ出来事1 vol.3

明日の小テスト作り。ロアルド・ダール『予期せぬ出来事』第一集のvol.3。何の生まれ変わりでもいいけれど、やっぱり鳴かない猫がいい。以前、紹介した『猫好きに捧げるショート・ストーリーズ』にも所収の作品「暴君エドワード」(Edward the Conqueror)、豪…