2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

let us finish

N先生合宿@県民の浜。初めて来たけど、歴史的建造物ありサッカー場ありと風光明媚な良い所です。発表2本と先生による文化記号論の講義。合わせて3時間強か。1本目はトニ・モリソンのBelovedにおける死生観ついて。耳学問に徹する。2本目は初期ジェームズ…

Last Orders

Graham Swift Last Orders。96年ブッカー賞受賞作。登場人物が入り乱れるせいで、とにかく読みにくい冒頭を過ぎれば、あとはなんとか。ジャックの遺灰を前に、古くからの友人であるレイ、レニー、ヴィックがパブに顔を揃える。ジャックの遺言に従って、四人…

新刊!古本文庫

北原尚彦『新刊!古本文庫』。外国文学の翻案といえば黒岩涙香が有名だけど、H.R.ハガードの『洞窟の女王』(原著1887) も昭和14年に雑誌『新少年』の新年号の付録「魔境の宝庫」として翻案されているそう。どっか落ちてないかな。

批評理論入門

廣野由美子「批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義」。古本屋で均一だったので、なんとなく購入。二部構成になっていて、一部では小説技法を、二部では伝統批評から透明な批評までの批評理論を扱っている。文化批評の項目で扱われている、原作『フ…

へっつい幽霊

昨日の『日本の話芸』は柳家権太楼「へっつい幽霊」。季節柄なのか、幽霊物。小難しいオチの噺も多いなか、この噺は非常にわかりやすい。「ジョジョの奇妙な冒険」じゃないけど、幽霊もどうせ化けて出るんならサイコロに化けて出れば良かったんじゃないかと…

探偵はバーにいる

東直己『探偵はバーにいる』。均一セールで購入、ありがたや。デビュー作で「俺」シリーズの一作目。ススキノで探偵というかなんでも屋を生業とする「俺」。そんな「俺」に北大の後輩から、失踪した彼女を探して欲しいと依頼が入る。軽妙なハードボイルドで…

STUDIO VOICE

『STUDIO VOICE』(2006/9)号。昔は毎号よく目を通してたけど、いつの頃からかマンガ特集号だけになってる。コミック誌 (ほとんど) 全レヴューと現在進行形コミック・リスト50が非常に役に立つ (何に)。諸星大二郎『トゥルーデおばさん』は早速買おう。

ヴィクトリアン・コミック

船戸明里『Under the Rose』。森薫『エマ』といい『シャーリー』といい、こういうのが流行っているんでしょうか。2巻の中ほど、ガヴァネスが登場するあたりから話がそれてきてしまって残念。伯爵家に引き取られた庶子ライナスが母の死因を究明する本筋をもう…

講談日本史

神田陽子『イッキ読み!神田陽子の講談日本史』。2000年の歴史を一時間ほどで語ってしまおうという壮大な試み。うんちくファイルも楽しい。

盆のことをまとめて。12日 中学時代の同窓会。皆、立派になってなくて、しかもいい歳なのに大人になりきれてなくて、それはそれで清々しい。4次会のあたり、段々愚痴の飛ばし合いのからみ酒ならぬ中華丼。 13日 灯籠など作製しながら、盆の準備。夜には、父…

ハーヴェイ・カイテルは普通のおっさんじゃない

三谷幸喜『今夜、宇宙の片隅で(1-3)』。映画会社のニューヨーク支社長西村雅彦が、同じアパートに住む美容師アシスタント飯島直子に愚直な恋のアタック。そこに西村の同級生、フリーカメラマン石橋貴明が絡んでくる。本筋とは関係ないけど、確かに西村のよう…

トニー滝谷

『トニー滝谷』。原作は村上春樹の同名短編。全体的にトーン抑えめで、西島秀俊による淡々としたナレーションもいい。原作読んだ時にも感じたけど、亡妻の洋服の取り扱い方は気持ち悪い。

銃とチョコレート

書類書きなど。乙一『銃とチョコレート』。次郎吉ものの変奏。ひらがな多めで母親のメールを思い出す。せめて句読点は打ってくれ。

コーラス

『コーラス』。音楽で教師と学生の絆を深めるフランス版スクールウォーズ。確かに美声です。

無題

何も読んでないので、困った時の使いまわし「en-taxi」。クレイジーケンバンドの小野瀬雅生による処女小説「焚き火」。疎遠になっていた伯父からふいに電話があり、青い壺を家の裏手にある納屋から取ってきて欲しいと頼まれごとをされる私。土地に絡む人の情…

ハーヴィー・クランペット

『ハーヴィー・クランペット』。正味20分ほどのクレイアニメ。special featuresには「アダム・エリオット短編集(3部作)」も収録。このままでも、朗読CDとしても使えそう。

en-taxi No.14

今更ながら「en-taxi」夏号。巻頭は石原都知事/談志の対談。石原が談志をつれて大平正芳 (当時、大蔵大臣) に挨拶に出向いたところ、談志はソファに寝ころがって「何でもいいから金くれ、金ちょうだいよ」と言ったとか、当時、息子にせがまれ家を新築した談…

男なら GO TO ロシア

『東京ゾンビ』。明日のHERO’Sに合わせて一人前夜祭。夕方の仕事はひっきりなしに電話が掛かり、その対応に追われている様子で小一時間で終了。

タナカヒロシのすべて

『タナカヒロシのすべて』。ライヴに行った知り合いによればホントはおちゃめな人らしいけど、動いてる鳥肌実は初めて。宮迫の台詞が一本調子なのはわざとなんだろうか。映画自体、全くと言っていいほど良いところはないけど、個人的には、正月以外にのいる…

謝っても許さない

書類書きや読書など。林家三平『湯屋番/犬の目』。なにがひどいって客がひどい。特定の客がわーきゃーと騒いでるせいで、どこから噺なのかまだ枕なのか判然としない。ドリフ大爆笑じゃないんだから。しかも、客のリアクションにいちいち反応してしまう三平 …

京極屋の女達

フランシス・キング『家畜』。ようやく読了。ゲイとストレートの苦悩に満ちた共同生活を描いた、キングの実体験が元ネタのゲイ小説。「家畜」(原題 A Domestic Animal) が一体何を指すのかわからないまま読み進まされ、ようやく最後の数頁で、あーそういうこ…