2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アイルランドの薔薇

何度も見直しながら試験作成。石持浅海『アイルランドの薔薇』。和平交渉の舞台を整えたい北アイルランドのカトリック系武装組織と組織内部の反対分子との確執が引き起こした殺人と、それに巻き込まれる観光客を描いた良作。アイルランド問題もコンパクトも…

プークが丘の妖精パック

試験採点と今週分の予習。ラドヤード・キプリング『プークが丘の妖精パック』。本邦初訳。あとがきでごく簡単に歴史的背景が説明されているけど、児童文学のくくりで出版されている訳ではないのだしもう少し註が充実していたらなと。原書がないので確認でき…

別にいいじゃない、鍵ぐらい!

試験のコピー。試験を欠席した学生の対処など。米澤穂信『氷菓』『愚者のエンドロール』。古典部シリーズの学園ミステリで前者はデビュー作、後者はその続編。前者はどうということはないので割愛。後者はその続編だから二年生になっていたりするのかと思っ…

遠方凝視のススメ

授業二つ。来週は後期試験なので、ざっくりとまとめ。夕方から仕事。大体いつもそうなのだが、答えがわからないと次第に苛々してくるのがよくわかる。問題集に向かって「くそっ」と吐き捨てるもんだからちょっと怖い。まあ、そういう時はとばっちりを食わな…

墜落

試験作成。学科主任からメール。絶対評価ではなく相対評価でひとつ宜しくみたいな内容。まあ、確かに来年度が大変なのはわかるけど。東直己『墜落』。畝原シリーズ第五弾。地方公務員への軽いジャブに始まり、財政破綻後の夕張を思わせる打ち捨てられた炭鉱…

LOST

若干残る喉の痛みをカラオケで荒療治とも思ったが、やっぱり静養。『LOST』。まだvol.1しか見てないのでなんとも言えませんが、マシッソヨーじゃさすがに通じないなあ。英語の大切さを痛感させる一本。残りもウィッシュリストに入れておこう。

真相

探し物のせいで、ぎりぎり間に合うかどうかという頃合に出発。375に出るあたりで足元がすーすーするので、ちらっと見てみるとつっかけでした。という釈明に学生が爆笑してくれたのがせめてもの救い。失礼しました。横山秀夫『真相』。五編からなる短編集…

そんな授業ない

体調不良のため教務に休講願いの連絡。鼻がつまっていたせいで数秒で済む話がそうでなくなり疲労倍増。石持浅海『扉は閉ざされたまま』。いつぞやのこのミス第二位。いまひとつ殺人の動機がよくわからないが、高潔ってことでやってしまえるものなんでしょう…

第三の時効

授業準備。喉の調子がおかしい。横山秀夫『第三の時効』。二転三転の表題作も勿論良かったのだけど、人情味あふれる「囚人のジレンマ」がお勧め。世知辛い話が多い中 (それが売りなんだけど) ほっとさせられます。

赤い指

レポート添削。さて、どこから手をつけよう。携帯じゃないんだから絵文字はやめれ。東野圭吾『赤い指』。形式的には肝の部分で『容疑者Xの献身』を裏返したものとでも言えばいいんでしょうか。

しおりとしみこ

授業二つ。帰って翻訳チェック。うーん、ま、いっかで送信。久しぶりにコンビニ弁当を。レジが混んでいたせいもあるだろうが、「温めますか?」と聞かれなかったので「温めますか?って聞かないんですか?」と店員に言ってみる。で、「すいません、温めます…

名もなき毒

翻訳。宮部みゆき『名もなき毒』。(たぶん) 杉村シリーズ第二弾。ミステリは随分久しぶりだなと思って帯を見ると三年ぶりだそう。今多コンツェルンのグループ広報室に勤務する素人探偵杉村の奮闘物。桐野夏生もそうだけど、宮部も人のどろどろした内面を書か…

かもめ食堂

翻訳の合間に、週明けが〆のシラバスをやっつけて送信。夜はキムチ鍋。予想通り腹をくだす。『かもめ食堂』。まずもって小林聡美が美しい。プールの場面なんか見ようによっちゃあ鈴木京香に見えなくもない。片桐はいりはこれは間違いなくナンチャンだし、も…

傍聴日記

帰省。北尾トロ『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』。そういえば以前千原ジュニアも裁判の傍聴が趣味だといってたような気がする。あまり誉められた趣味ではなさそうだが、裁判員制度も始まることだし後学のために。

お正月

宇倍神社へ初詣。ネットカフェでちょっと作業。が、結局新刊マンガを読んでしまうダメな私。東直己『熾火』。畝原シリーズの第四弾。勿論、続きで読んだほうが細部は呑み込みやすいのだけど、三巻がなかったんですもの。『en-taxi』の2007年冬号から若島正と…