2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

砂漠

授業一つ。開始早々、地震があったが何事もなく。伊坂幸太郎『砂漠』。大学生のしょうもない生態を描いた、ああ、私にもそんなこともあったっけと身につまされる一冊。返す返すも、学部時代に「中国語と確率の勉強」を修めそこなったのが悔やまれる。

残光

授業二つ。Y先生から中国とモンゴルからの留学生受け入れの打診。東直己『残光』。『フリージア』の続編。「俺シリーズ」ではありませんが、俺周辺の人たちもちらほら顔を出しています。別れた母子を救うため、隠遁していたクラッシャー榊原がススキノに舞い…

Turn the Page

この日は何をしていたのだったか。。思い出したらまた書きます。ゼナ・ヘンダースン『ページをめくれば』。SF仕立てのファンタジーでほぼ統一された、表題作を含む11編からなる短編集。「忘れられないこと」「光るもの」「しーッ!!」では、子どもの不思議…

井戸の茶碗

雑務など。ポッドキャスティングから、立川笑志「井戸の茶碗」。正直者のくず屋清兵衛とこれまた正直者の武士千代田卜斎/高木佐久左衛門の三人が織りなす人情噺。二つ目主体の高座ですが、真打ちなみの出来。噺の合間にちょいちょい恨み節になるのも、立川…

無題

授業二つ。前回の授業でちょっとびびっていたが、ブロッコリーみたいな頭をしたアフロ君が、実は気のいい青年だと知って安堵する。TOEICはやはりリスニングを失敗したようで、前回比リスニング30点マイナスのリーディング35点プラスでほぼとんとん。というわ…

志らくのピン

授業二つ。そそのかして買わせてしまった、立川志らく『志らくのピン(2)』。『en-taxi』を読む限り、もう少し無茶した感じなのかと思っていましたが、さにあらず、しごく真っ当なラインナップ。声質が志ん朝に似ているため、七田式ばりの高速テンポでも耳に…

ここも坂ばかり

酔いちくれたN先生をお宅まで送った時のあやふやな記憶を頼りに辿り着いた女学院で文献のコピー。この近辺では、修道と女学院にEnglish Literature in TransitionとVictorian Studiesが最新刊まで揃ってます。うろうろ歩き回って疲れたので、ヤン・ラングレ…

カポーティ

授業一つ。イントロと小テスト。血圧上昇の原因だった大部屋のポンコツコピー機がめでたくお役ご免。この喜びを俵万智風に表すと「新しいコピー機、それだけでうれしい」。『カポーティ コレクターズ・エディション』。『冷血』の成立過程を描く伝記映画で、…

水曜どうでしょう

授業は明日かららしいので、連休までの小テスト作成。『LOST』セカンドシーズンまで。ここまで観た限りでは、個々の贖罪がテーマの基底にある模様。日付変わってそろそろ寝るべという頃、「水曜どうでしょう」をやっていたのでついつい終わりまで。おそらく…

スタンレーの犬

花見やらなにやら。相方から頂戴したメバルで夕食。東直己『スタンレーの犬』。折井に特別な「力」を見出された出帆 (イヅホ) が、折井の子飼いとしてミッションを遂行する、村上春樹に『ホーリーランド』を足したような話。

ぼうふら漂遊記

授業準備。色川武大『ぼうふら漂遊記』(新潮文庫)。帰省中の成果その1。嫁と別れたからには俺を止めるものは何もないってんで、あてもなく欧米のカシノ遊山を満喫する色川の脱力エッセイ。言葉の壁には打ちひしがれているものの、賭博ではなんとか打たれ…

アクトクノサカエ

3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句ということで4月4日は「おかまの日」なんだよ、という社長の言葉をありがたく拝聴。ここはキャバクラか。プロの博打打ち森山道の凄絶な過去に焦点を当てる、森巣博『二度と戻らぬ』。前作『犯人(ホシ)に願いを―悪刑事(…

ナルシスをふにゃめらにしちゃうぞ

『演歌なアイツは夜ごと不条理(パンク)な夢を見る』。脚本は松尾スズキと宮藤官九郎の二大巨匠で、92年に放送された徒花番組のDVD化。ダーク五郎(竹中直人)と広子(田中ひろ子)の「夫婦マジシャン」がポメレンケ劇場周辺の人々(本人含め)をマジックで解…