2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

愛さずにいられない

授業二つ。ひじかた憂峰・松久由宇『愛さずにいられない(1)』。一昔二昔前のトレンディードラマのようなタイトルですが、中身はまったく別物です。こちらもいつかどこかで使えそうな?一言フレーズがちらほら。ただ惜しむらくは一話が非常に短いため、盛り上…

喰いたい放題

模試一発。色川武大『喰いたい放題』。数ある「食べものエッセイ」のなかで、個人的にはこれがベスト。かつて、立川流の顧問をしていたせいか、取り上げる食材を扱った落語も枕で紹介してくれています (三代目桂三木助「芝浜」など)。自身の飽くなき (大) 食…

二日目

日本英文学会@慶応。英語教育とアメリカ関係のシンポ2つ。研究発表やシンポの時間をずらしてくれるとありがたいのだが、まあそうもいかないんだろう。その後、先輩後輩と連れだって上野広小路亭で立川流夜席。以下、備忘録として演目確認。 ・吉幸(前座)…

酸素は鏡に映らない

ようやく名簿ができたのでえっちらおっちらデータ移動。上遠野浩平『酸素は鏡に映らない』。「ブギーポップ」シリーズの一作目で挫折して以降、ライトノベルからは遠ざかっていたのですが、こちらはなんとか最後まで。で、結局なんなのよ、と感じるのは「ブ…

鹿男あをによし

授業一つ。寝坊。万城目学『鹿男あをによし』。研究室に居づらくなった大学院生が常勤講師として奈良の女子校へ禊ぎに行くお話。金原瑞人氏の惹句に煽られた気もしないではないが、確かに構成は見事だし、桂米朝「ぬの字鼠」なんかの小道具も利いている。近…

筆禍事件

授業二つ。下がりきった学生のテンションを上げるのに一苦労。しかし暑い。荻野昌利『ヴィクトリア朝筆禍事件始末記―宗教と芸術』。たまにはこういうのも。ニューマン/キングズリーとホイッスラー/ラスキンの二大論争の顛末を追うもの。前者は、ヴィクトリ…