2006-06-04 ドラキュラ本 武藤浩史『『ドラキュラ』からブンガク ― 血、のみならず、口のすべて』。「口」を切り口にして、セクシュアリティ、ジェンダー、帝国主義、アイルランド問題 (これは帝国主義とかぶるけど) と、ウェイトの置き方はあれ、『ドラキュラ』を論じる際に出てくるほぼすべての問題系をカヴァーしている好著。新しいこと見つけた、と思っても大抵は先にやられているというのを再確認できる本でした。