無題

何も読んでないので、困った時の使いまわし「en-taxi」。クレイジーケンバンド小野瀬雅生による処女小説「焚き火」。疎遠になっていた伯父からふいに電話があり、青い壺を家の裏手にある納屋から取ってきて欲しいと頼まれごとをされる私。土地に絡む人の情念をモチーフにした小説。

生田紗代「ハビタブル・ゾーン」。連作小説の第一回目。高校時代パッとしなかった原さんが大学デビューを果たし、その後、編プロに就職するも、2年で離職。周囲の風景をシャットアウトし自分の殻に閉じこもっていながらも、どこか他人への攻撃性を垣間見せる高校時代の描写があまりにも的確で痛々しく、ちょっと心をやられる。弱ってんのかしらん。