あけまして
おめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
というわけでアイボン片手に、昨年BSで放送された「立川談志10時間スペシャル」の5時間編集版を朝方まで鑑賞。「居残り佐平次」の下げは廓噺に沿ったものにしてあってずいぶんわかりやすい。ただ「へっつい幽霊」の下げは、文無しなんだから足が出ないというのは確かにおかしいのだけど、さらっと聞き流すとこれはこれで掛け言葉になってていいんじゃないかと思ったり。もしくは幽霊が勝ち逃げするパターンにしてしまうとか。
立川談笑『薄型テレビ70%off』。自称立川一門のハイリスク・ローリターン談笑による古典の改作物と新作「猿の夢」。もういっぺん生で聴いてみたいなあ。
師走
怠慢かまして更新してませんでしたが、年末だし(?)ちょっとだけ。
三週間前、歯茎の腫れが気になって歯医者へ。これが治療の最後のチャンスだとかなんとかさんざん脅され、観念して通院することに。磨いていないところをモニターでチェックできるブラウンのやつも買ったほうがいいか。
二週間前、一部を除いて授業終了。終わってからあれもこれもやっておけばよかったと後悔しきり。
一週間前、備北丘陵公園まで電球を見にいくはずが、あまりの遠さに心が折れて、途中の三次で我慢してもらう。ピカチュウなんかが見たい訳じゃなかったので、まあこれはこれで良かった(と言い聞かす)。
今日、年賀状を印刷しようとプリンタにセットするも、うんともすんとも言わない。どうした、ここで働かずしていつ働くんだ。という訳で元日には届きませんが、皆様よいお年を。
シャングリ・ラ
授業二つ。『ブリジット・ジョーンズの日記』。サルマン・ラシュディとジェフリー・アーチャーが出てくるあたりまで。
池上永一『シャングリ・ラ』。温暖化の結果あらゆる活動が二酸化炭素排出量で測られる炭素社会に移行した近未来東京が舞台。選ばれた市民がバベルの塔を思わせる空中都市「アトラス」で暮らす一方、ゲリラや難民は二酸化炭素を相殺するため樹海に覆われた東京でスコールに怯えている。そして、最強ニューハーフと変態女医と化け物と巫女と戦闘美少女が(以下省略)。確かに『ナウシカ』に似ていたり『家畜人ヤプー』からの引用はあるけども、そんなのどうでもいいくらいの傑作。
学会
二日目。いつぞやの「タモリ倶楽部」でもやっていたが、この辺り坂が多くて息があがる。
Joseph Jacobsによるフォークテイルの再話とアリスの発表を二本。母校のOB、Y先生と昼食をご一緒しながら、亡くなったN先生のお話をぽつぽつ伺う。
午後の講演は「マンガ・シェイクスピア」。イギリスからマンガ家を呼ぶはずだったのが、金銭的な理由でぽしゃったようで、筑波のY先生が代役。マンガは日本の独壇場だと勝手に思っていたが、下にあげた翻案マンガは文学のリテラシーと少女マンガのリテラシーを兼ね備えたレベルの高いもの。他にも、絵は添え物で台詞が原文ママや縮約版などレベルわけされているものもあり(原文ママはマンガ版「神聖喜劇」みたいな感じ)、いずれにしても取っ掛かりとしては非常に優れている。詳しくはSelfMadeHero | Graphic Novels and Visual Narrativesを参照ください。
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授業二つ。e-Learningなのだが、毎週大量のプリントを学生に投下。なんか間違ってるような。
『映画でわかるイギリス文化入門』。以前見せたFawlty Towersが単発で終わっていたので、このテキストで膨らませられんものかと思案中。どなたかが紹介していたような気もするけど、Using Movie Trailers to Enhance you English Skills なんかもアクティヴィティ豊富でいいかも。