2006-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

実家。古本屋で本の仕入れ。腰が痛いので掃除には参戦せず、ただただじっとしている。小田嶋隆が言うように確かに格闘技は家族団欒と反りが合わない。かといって紅白もなあ、なにやってんだサブちゃん。東直己『流れる砂』。畝原私立探偵シリーズ第二弾。女…

そして四人が残った

午前中、薬をもらいに病院へ。古本屋で叩き売られていた『レモン・ハート』をまとめ買い。で、作業。Anthony Horowitz "I Know What You Did Last Wednesday"。学生時代の旧友マクドゥーガルから誘われ、ティムとニックは同じく誘いを受けた五人の旧友ととも…

END

夕方からの仕事は明日へお流れ。体調不良で投げ出していた1月締切の仕事に取り掛かる。あと、これも年明けが締切の試験作成二発。レモニー・スニケット "End" 読了。期待しすぎたせいか感動のラストは迎えられず。致命的なのは以前どこかで登場したであろう…

Call me Ishmael

昨日のタイヤ交換で腰痛 (というか足にきてる) 悪化。で、午後の仕事をキャンセルしてもらって整形外科へ。 毎度のことだが、病院選びは難しい。 据付の薄型テレビから院長の活躍が流れている病院はどうも信用ならん (サンフレッチェのチームドクターらしい)…

French Confection

久しぶりに「放送室」。松本は相変わらず世界のやまちゃんを誉めてた。あと、CoCo壱も。Anthony Horowitz "French Confection"。五巻目。懸賞付き苺ヨーグルトが当たったお蔭でフランスへ旅行することになったティムとニック。このシリーズも残すところあと…

M:i-3

授業一つ。『M:i-3 ミッション:インポッシブル3』。全体としては一作目と二作目のいいとこどりといった感じ。『不思議の国のアリス』とかけて、「ウサギ」が事件の端緒になるのは確か『マトリックス』でもそうだったと思うけど、それは本作も同様。したがっ…

Blurred Man

授業二つ。来週から補講期間に入るため今日が年内最後。Anthony Horowitz "Blurred Man"。順調に四巻目。かねてより莫大な印税をイギリスの慈善団体に寄付してきたアメリカ人作家カーターは、念願だった団体の代表スマイルに会うためイギリスへ赴く。だが、…

隔日更新

実質一年を越えたのでさぼってました。ぼちぼち再開します。ネットカフェで、板垣恵介『バキ外伝疵面-スカーフェイス』やら相方が探してきた花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』など。とどまるところを知らない板垣先生(というより出版社サイドか)。荒木飛…

ハナシにならん!

授業二つ。田中啓文『ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉』。第二弾出てたんですね。前作に比べミステリ色は後退していますが、物語としてはこちらの方が数段面白い。なかでも「道具屋」は噺と物語がうまく噛み合っていてほろりとさせられる。

独白するユニバーサル横メルカトル

授業二つ。日記が遅れている関係で少々ずれますが、平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』。表題作を含む八編からなる短編集。コッポラの『地獄の黙示録』が恐らく(部分的な)元ネタと思われる「すまじき熱帯」は最後力尽きたのかちょっと残念。私的…

裏の裏の裏

もう一度試験範囲の説明。出席をとっている最中、昨日準備した資料を丸ごと忘れたことに気付いたが、今更どうしようもないので笑ってごまかす。ごめん。上甲宣之『地獄のババぬき』。『そのケータイはXXで』の続編。設定に相当無理があるものの、心理学の講…

Public Enemy Number Two

明日の資料作り。Anthony Horowitz "Public Enemy Number Two"。「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズの三巻目。居残り勉強をさせられているニックの元に、スコットランドヤードの警官スネイプとボイルが現れる。'Public Enemy Number One' と呼ばれ、様々…

古傷

作業が進みませんなあ、大丈夫かしらん。夜は相方とプラプラ。東直己『古傷』。『逆襲』は読んでないけど、とりあえずあったので法間 (=幇間) 探偵物を。舌先三寸で生きてる割りに不思議と誰からも好かれる法間探偵が某会社社長から依頼を受け奔走。フリが…

頬っぺた落とし

うだうだ作業。夕方の仕事は2ヶ月近くご無沙汰だけど、どうしてるんだろ。嵐山光三郎『頬っぺた落とし う、うまい!』。連作料理短編集。何年か振りに読み返すが、やはり素晴らしい。彦摩呂も「味のIT革命やぁ」などと言ってないで、本書を読んでボキャブラ…

ススキノ、ハーフボイルド

授業一つ。東直己『ススキノ、ハーフボイルド』。どうやら「俺」シリーズにつながるらしいので読んでみる。道警や政官財の癒着構造なんかを一刀両断する辺りは他シリーズ同様だが、便利屋さんのポジションがちょっとわかりにくい。姉妹編を読みますか。

笑いの神

授業二つ。ニコマ目はビデオ上映。時間丁度に終わり、痛い腰をさすりながらビデオを一時停止して学生の方を振り向くと、ちらほら笑い声が。「ほほう、歩くだけで笑いがとれるとは大御所なみやんけ」などと考えてたら、学生がスクリーンを指差すので振り向く…

激闘達人列伝

授業二つ。板垣恵介『板垣恵介の激闘達人列伝』。愚地独歩のモデル聖拳・中村日出男総帥に始まり、宇城憲治(心道流心道会師範)、蘇東成(内家拳社)、初見良昭(武神館宗家)との対談集。皆さん「男の真ん中」な方たちばかりです。

・・・優しくなければ生きる資格はない (マー坊)

授業二つ。荻原浩『ハード・ボイルド・エッグ』。ウサギとニンジンがあしらわれたカーテンの掛かる元イタリアン・レストランに住居兼事務所を構え、フィリップ・マーロウに憧れる探偵は見えないコルト32口径を振りかざし迷い猫の捜索に今日も明け暮れる。ど…

風とマンダラ

授業準備。立川志加吾『風とマンダラ』。元立川流の志加吾 (現在は雷門小福門下で雷門獅篭) による立川一門のエッセイ漫画。こないだから、近所の古本屋を回ってるんだけどみつからない。こうなったら比治山のまんが図書館まで行くしかないのか。

South by South East

友人が来広。おもてなしする立場にある訳ですが、毎回、逆におもてなしされてるような気がする。別の友人が加わり三人で夕食。Anthony Horowitz "South by South East"。「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズの二巻目。特命を受け、ロシアの外交官暗殺を企…

ぱいかじ南海作戦

肩こりがひどい。椎名誠『ぱいかじ南海作戦』。東京での生活に不本意ながら挫折し、「ぱいかじ」漂う南の島に流れ着いた佐々木の海浜サバイバル生活。唐突な終わり方には、話の続きが含意されてるんでしょうか。しかし、シーナさんの本読むと腹が減ってしょ…

ゆきゆきて神軍

ちょっと作業。『ゆきゆきて神軍』。媒酌人の立場ながら、祝辞で両家の親族をドン引きさせるシーンに始まり、自ら従軍したニューギニア戦線での戦争犯罪を執拗に糾明する奥崎謙三。奥崎さん去年他界されてたんですね、知らなかった、合掌。

R-1グランプリ

授業二つ。車中、立川談志『談志百席』。第一期第三集から「不精床」と「王子の狐」。『R-1グランプリ2006』。舞台袖で相方を見つめる博多大吉の物言いは、なんのけれんみもなくて好感がもてる。

Falcon’s Malteser

授業二つ。Anthony Horowitz "Falcon's Malteser"。同著者の「ライダー・アレックス」シリーズには翻訳があるので、こちらの「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズを。私立探偵事務所を設立した元警官の兄ティムとオーストラリア行きの飛行機から両親を置い…

ジョニー・イングリッシュ

授業二つ。試験範囲の説明。『ジョニー・イングリッシュ』。『007』のコント版。棚ボタ式にエージェント役が転がり込んできたジョニー・イングリッシュ (ローワン・アトキンソン)。ぐだぐだの (と言っても十分面白いですが) コントになりがちなところを、敵…

Scholastic Dictionary of Idioms

神戸とはいえ日帰りはちときつかった。疲れが抜けない。Marvin Terban "Scholastic Dictionary of Idioms"。イディオムの意味はもとより語源まで説明してくれるありがたい本。例えばこんな感じ。 Ace up one's sleeve(例文) I don't know how Henry is going…

人相が変わったんだろうか

ヴィクトリア朝文化研究学会@神戸女学院。10時開会に間に合うよう出たつもりが、思った以上にアクセスが悪く、結局午後のシンポから。お題は「ダーウィニズム」。松永・富山・宮崎各氏ともに、『種の起源』がキリスト教の根底を覆したとする通説は誤りで、…

クラッシュ

採点やら小テスト作成やら。『クラッシュ』。アメリカでの有色人種の生き難さを描く群像劇 (というにはちょっと重いが)。ラスト、雪をちらつかせるなどなど、どうにかして感動を呼び起こそうとする演出はいらん。なんか違うんだよなあ。大地震やカエルでゼロ…

penultimate peril

授業一つ。レモニー・スニケットの12巻を引き続きCDで。海底からHotel Denouement、そして再び海へと展開。○と×が兄妹でしたとか、実は△には姉 (妹) がいましたなど、あとだしジャンケンのような展開には目をつぶりましょう。

真夜中のマーチ

授業二つ。試験作成の続き、100点になるよう配点するのに疲労する。奥田英朗『真夜中のマーチ』。絵画を餌にした詐欺でまんまと10億をせしめる白鳥。その10億をめぐってヤクザ、中国人、白鳥の実の娘が狐と狸の化かしあい。明らかにジャッキー・チェン映画を…