かなしい性なんでしょうか

夕方から少しお仕事。

それまで、昨日読み残したダン・シモンズ夜更けのエントロピー (奇想コレクション)』の続きを。26年間教職にあった男性がジープもろとも炭鉱に突っ込む。ふと目覚めると彼は岩に縛り付けられていて、傍らにはナイフを手にしたかつての教え子ケリー・ダール。といっても、こう書くことに何の意味もないほど捉えどころのない「ケリー・ダールを探して」。『バイオハザード』状態の「最後のクラス写真」、そして、ベトナムが戦渦に巻き込まれていた1970年、アメリカ軍人のメリックとトレーが保養と称してバンコクへ出かける。そこで、二人は女吸血鬼の親娘と出会う「バンコクに死す」。吸血行為に関する血液=精液のレトリックをうまく描いてます。あと1つ「ベトナムランド優待券」が残っているけど、こればかり読んでいられないので、また今度。