鹿男あをによし

授業一つ。寝坊。

万城目学鹿男あをによし』。研究室に居づらくなった大学院生が常勤講師として奈良の女子校へ禊ぎに行くお話。金原瑞人氏の惹句に煽られた気もしないではないが、確かに構成は見事だし、桂米朝「ぬの字鼠」なんかの小道具も利いている。近鉄沿線に住んでいたことがあるので、近鉄線が揺れるっていう女子高生の愚痴にはちょっと笑ってしまう。

鹿男あをによし